光のもとでⅠ

「……翠?」
 痛みか……?
 いや、さっきの反応の仕方とは違う。
 翠は身体を震わせ、呼吸が一気に荒くなった。
「翠っ!?」
「ごめ、なさい……」
「痛み?」
「違っ――」
 やっぱり……。
 切れ切れに言われ、とりあえずは呼吸のコントロールを図ることにした。
「……翠、呼吸を落ち着けよう」
 うつ伏せの状態から蹲るように横向きに丸くなった翠は、自分の左手で右肩を押さえていた。
 白い手がうっ血するほどに。