光のもとでⅠ

「怖いの……。麻酔の治療が怖い……。病院に入ったらすぐに高カロリー輸液の点滴もされるのでしょう? それも怖い……。でも、痛みが襲ってくるのも怖い。もうやだ……全部やだ」
「……最初からそう言えばいいものを」
 羽根布団を握りしめて泣いていると、ふわりと抱きしめられた。
 優しく優しく背中を撫でてくれる。
「……みんな優しすぎる、だから、だめ……。近くにいられたら、私ひどいこと言っちゃう……」
 言うと、手が止まった。
「翠……俺、結構ひどいこと言われた気がするんだけど……」
 それは……。
「だって……司先輩は入ってきたところから容赦なかったから……。そのうえお茶飲むとか言い出すし、言い返さないと負ける気がするし……絶対零度の笑顔向けるし……」
 ブツブツと言い訳を述べると、
「翠、もしかして負けず嫌いだったりする……?」
 言われて少し悩んだ。