一度、痛みが逃れられるのなら、とオーバードーズをしたため、薬は私の管理下ではなくなった。
それから、常にこの部屋に人がいる。
もうオーバードーズなんてしないから、ひとりにしてほしい……。
だって、薬を飲んでも痛みが引くわけではなかった。
薬を飲んでいるのに、たくさん飲んだのに、眠りすら訪れない。
気が休まる時間がなかった。
そのたびに携帯を取り出して耳に当てる。
繰り返される一から十までの数を何度も何度も聞く。
それが唯一の精神安定剤になっていた。
人って眠れないだけでも神経が蝕まれるんだろうな……。
そんなことを考えつつ、携帯を取ろうと手を伸ばしたとき、天蓋の向こうに影があった。
「少しは眠れた?」
その声に絶句する。
「驚かせちゃったかな? 翠葉ちゃん、久しぶり」
秋斗、さん――。
それから、常にこの部屋に人がいる。
もうオーバードーズなんてしないから、ひとりにしてほしい……。
だって、薬を飲んでも痛みが引くわけではなかった。
薬を飲んでいるのに、たくさん飲んだのに、眠りすら訪れない。
気が休まる時間がなかった。
そのたびに携帯を取り出して耳に当てる。
繰り返される一から十までの数を何度も何度も聞く。
それが唯一の精神安定剤になっていた。
人って眠れないだけでも神経が蝕まれるんだろうな……。
そんなことを考えつつ、携帯を取ろうと手を伸ばしたとき、天蓋の向こうに影があった。
「少しは眠れた?」
その声に絶句する。
「驚かせちゃったかな? 翠葉ちゃん、久しぶり」
秋斗、さん――。


