光のもとでⅠ

「栞の旦那、神崎昇が今月帰国する予定なの。そのときにもう一度検査をしよう」
「……でも」
 今までも検査は何度となくしてきた。それでも何も悪いところはなかった。
「昇は外科医だけれど、昇が連れて帰ってくる医師は西洋医学にも東洋医学にも精通しているそうなの。司のマッサージは単なる整体に過ぎないけど、その人はカイロプラクティックという西洋の知識も東洋医学における鍼灸の知識も持っている。今までとは違うアプローチをしてもらえると思う」
「……それは痛い?」
 もうこれ以上痛い思いをするのは嫌だった。
 受けたあと、数時間は楽になれるとわかってはいても、ペインクリニックでのブロック注射も怖い。
「そんなに怯えなくていい。鍼もカイロも痛いものじゃないから」
 湊先生は子どもをなだめるように笑った。
 そこにノックの音がして司先輩と桃華さんが入ってきた。
 珍しい組み合わせ……。