ぼーっと外を見ているうちに眠りに落ちた私を起こしたのは唯兄だった。
「リィ、帰ろ?」
間近で見る唯兄の髪の毛に陽の光が当たってキラキラした。
色素薄い……。睫、長い……。
「……うん」
「湊さーん、点滴終わったー」
と、カーテン越しに湊先生に声をかける。
湊先生が入ってくると、
「よく寝てたわね」
「はい……。夢も見ずにぐっすり眠れた気がします」
いつもなら何本立てか立て続けに夢を見るのに、今日はそれがなかった気がする。
「夢ってそんなによく見るもん?」
唯兄に訊かれて不思議に思う。
「眠れば少なくても一話は……」
「……一話? 見るときは何? 何本立てっ!?」
びっくりしたように訊かれたので、困惑しながら答える。
「四話とか五話とか……?」
「マジっ!?」
「リィ、帰ろ?」
間近で見る唯兄の髪の毛に陽の光が当たってキラキラした。
色素薄い……。睫、長い……。
「……うん」
「湊さーん、点滴終わったー」
と、カーテン越しに湊先生に声をかける。
湊先生が入ってくると、
「よく寝てたわね」
「はい……。夢も見ずにぐっすり眠れた気がします」
いつもなら何本立てか立て続けに夢を見るのに、今日はそれがなかった気がする。
「夢ってそんなによく見るもん?」
唯兄に訊かれて不思議に思う。
「眠れば少なくても一話は……」
「……一話? 見るときは何? 何本立てっ!?」
びっくりしたように訊かれたので、困惑しながら答える。
「四話とか五話とか……?」
「マジっ!?」


