「明日、楽しみにしています」
「かしこまりました。スープは小分けにして冷凍庫に入れてありますのでいつでもお飲みいただけます」
 須藤さんにお礼を述べて部屋へ戻り、ドアを閉めるとほっとした。
 別に気を遣わなくちゃいけない人たちではないのに、どこか身体に力が入っている自分がいる。
 そのくせ、頭がいっぱいで周りの音や声が聞こえなくなってしまったり。
 なんだか、自分が自分じゃないみたいだ――。