保健室に入り、湊先生と川岸先生が話し合う。
「確かに、最近の調子じゃもっても二時間が限度かしらね……。間違いなく三時間はもたない」
「そうか……。だからと言って早退させるわけにもいかないんだよなぁ……」
「あ、問題用紙は置いて帰りますし、携帯も湊先生に預けます」
口を挟んでみたけれど、
「今はパソコンも使える世の中だから、それだけじゃ不十分なんだ」
と、川岸先生が苦笑した。
やっぱりそうだよね……。
「なら、テストが終わり次第ここで点滴打って休ませておくわ。三限が始まったら連絡の取りようがないでしょうから、その時点で点滴が終わっていれば早退扱いで」
「それなら問題ないだろう。あとは校長の許可だな」
「それは私が連絡する」
と、湊先生が内線を手に取った。
「修司おじ様? 湊です。御園生翠葉の試験の件なのですが。――はい、休憩なしの二時間で三教科です。――その後、点滴投与に入りますので、三限までほかの生徒との接触はありません。――ありがとうございます。失礼いたします」
「確かに、最近の調子じゃもっても二時間が限度かしらね……。間違いなく三時間はもたない」
「そうか……。だからと言って早退させるわけにもいかないんだよなぁ……」
「あ、問題用紙は置いて帰りますし、携帯も湊先生に預けます」
口を挟んでみたけれど、
「今はパソコンも使える世の中だから、それだけじゃ不十分なんだ」
と、川岸先生が苦笑した。
やっぱりそうだよね……。
「なら、テストが終わり次第ここで点滴打って休ませておくわ。三限が始まったら連絡の取りようがないでしょうから、その時点で点滴が終わっていれば早退扱いで」
「それなら問題ないだろう。あとは校長の許可だな」
「それは私が連絡する」
と、湊先生が内線を手に取った。
「修司おじ様? 湊です。御園生翠葉の試験の件なのですが。――はい、休憩なしの二時間で三教科です。――その後、点滴投与に入りますので、三限までほかの生徒との接触はありません。――ありがとうございます。失礼いたします」


