「あのね、少しびっくりしたの……。そんなふうに言われたことあまりないから」
正直な気持ちだった。
以前、桃華さんにも言われたことがあるけれど、それ以来だった。
「うちのクラスの人なら誰もが思ってるよっ!?」
理美ちゃんは必死になって伝えてくれる。
その気持ちが嬉しい。
「ありがとう……。すごく、嬉しい」
「……良かった、普通の笑顔で……」
消えてしまいそうな理美ちゃんの言葉を訊き返す。
「え……?」
「また、ごめんなさいって感じの遠慮した笑顔されたらどうしようかと思った」
理美ちゃんが半泣き状態でどうしようか焦っていると、桃華さんがやってきた。
「話は美乃里から聞いてきたわ。理美が泣くほど謝る必要はなしっ!」
と、しゃがみこんでいる理美ちゃんの頭を軽く小突く。
でも、桃華さん。ちょっと違うの……。
「私が泣かせちゃったみたい……」
桃華さんは、「まさか」という顔をする。
「私が上手に笑えないから泣いちゃったというか、普通に笑えたから泣いちゃったというか……」
上手に説明ができないでいると、
「何よそれ」
と、訝しげに首を傾げる。
正直な気持ちだった。
以前、桃華さんにも言われたことがあるけれど、それ以来だった。
「うちのクラスの人なら誰もが思ってるよっ!?」
理美ちゃんは必死になって伝えてくれる。
その気持ちが嬉しい。
「ありがとう……。すごく、嬉しい」
「……良かった、普通の笑顔で……」
消えてしまいそうな理美ちゃんの言葉を訊き返す。
「え……?」
「また、ごめんなさいって感じの遠慮した笑顔されたらどうしようかと思った」
理美ちゃんが半泣き状態でどうしようか焦っていると、桃華さんがやってきた。
「話は美乃里から聞いてきたわ。理美が泣くほど謝る必要はなしっ!」
と、しゃがみこんでいる理美ちゃんの頭を軽く小突く。
でも、桃華さん。ちょっと違うの……。
「私が泣かせちゃったみたい……」
桃華さんは、「まさか」という顔をする。
「私が上手に笑えないから泣いちゃったというか、普通に笑えたから泣いちゃったというか……」
上手に説明ができないでいると、
「何よそれ」
と、訝しげに首を傾げる。


