光のもとでⅠ

「リィ、そこまででいいよ。スープ自体はまだ残ってるから、あとでおなかがすいたら麺だけ茹でればいいし。ほら、薬」
 目の前にお水と薬を出されて、それを飲んだら身体が浮いた。
 いや、何かおかしい……。普通、身体は浮かない……。
 何が起ってるのかと顔を上げると、司先輩の顔が近くにあった。
「部屋まで運ばせろ。このまま歩かせたら壁に激突するだろ」
「あ……」
 ……抱っこされてた。
 自分で歩くって言いたいけど眠い……。
「ここのリビングで勉強してるから、起きたら勉強に加わるもひとりで勉強するもご自由に」
 と、ベッドに下ろされた。
「……うん」
 瞼が重くてあまりはっきりと見えないのだけど、司先輩がものすごく優しい顔をした気がした。
 優しい顔をしている先輩と何かを話したくて、「明日は晴れるかな」と訊いたら、「そうだといいな」という返事があり、部屋のドアが閉まる音がした。