光のもとでⅠ

「翠ちん、律儀すぎー」
 理美ちゃんの声がして頭を上げようとしたら、「えいっ!」と軽く頭をチョップされた。
「聴けるときに聴いてよ」
 桃華さんの後ろの席、和光くんに言われる。
「あのね……少し前からウィステリアヴィレッジに間借りしているの。言い訳するわけじゃないのだけど、引越し作業みたいなことをして、そのとき、ちょっと体調悪くて、頭回ってなくて、幸倉のおうちにCD置いてきちゃったの。期末考査が終わったら幸倉に帰るから、そしたら聴かせてもらうね」
 詰まりながら話をした。
 やっぱり、たくさんの人の前で話すのは苦手で、どんどん声が小さくなるのどうすることもできなかった。
 気づけば視線は足元に落ちている。
「集団リンチみてぇ……」
 え……?
「……確かに」
 顔を上げると、ものすごく不服そうな顔がたくさんあった。