光のもとでⅠ

 ぐるぐるガンガンの頭がもっとぐわわわん、となる。
 おかしいな、軽く小突かれただけのはずなんだけど……。
「具合が悪いならそれっぽく見せろ」
 と、司先輩はそっぽを向いた。
「いつもより顔色がいいから調子がいいのかと思ってた……」
 ボソリ、と悔しそうに零す。
 どうして悔しそうなのかはわからないけれど、あんなに忙しそうだったのに、教室の隅にいた私のことを気にかけてくれていたんだ……。
 そう思うと少し嬉しかった。
「ごめんなさい……と、ありがとう」

 保健室にはいつもと変わらず湊先生がいて、
「熱射病患者一名」
 言うと、司先輩は保健室に入らず校庭へと向かった。
「そんな長時間外にいたの?」
「いえ……ほんの三十分くらいなんですけど……」
「直射日光で体温が上がってるか、バングルが壊れたのかと思ってたわ」
 と、湊先生はノートパソコンを見てから私の額に手を当てた。