「熱射病っぽいわ」
桃華さんが言うと、私の手はそのまま司先輩に差し出される。
「……らしいな」
司先輩は私の手に触れながら携帯の数値を確認し、「あと頼む」と言って視聴覚室を出た。
手はまだつながれたまま。
まっすぐな廊下がふわっと浮いて見えた。
浮いて見えているのか歪んで見えているのか、ちょっと感覚的にどちらなのかがわからない。
長時間見ていたら酔ってしまいそうだけれど、少し見る分には面白い光景。
そんなことを考えていると、
「一メートル先から階段」
と、声が降ってきた。
階段なんてどこにも……。
不思議に思って司先輩を見ると、
「目が四つ……」
「……俺の目はふたつ一組。勝手に化け物にしてくれるな」
あ……複視の状態なのかな。
なんて、自己分析をしていると、頭に拳骨が落ちてきた。
桃華さんが言うと、私の手はそのまま司先輩に差し出される。
「……らしいな」
司先輩は私の手に触れながら携帯の数値を確認し、「あと頼む」と言って視聴覚室を出た。
手はまだつながれたまま。
まっすぐな廊下がふわっと浮いて見えた。
浮いて見えているのか歪んで見えているのか、ちょっと感覚的にどちらなのかがわからない。
長時間見ていたら酔ってしまいそうだけれど、少し見る分には面白い光景。
そんなことを考えていると、
「一メートル先から階段」
と、声が降ってきた。
階段なんてどこにも……。
不思議に思って司先輩を見ると、
「目が四つ……」
「……俺の目はふたつ一組。勝手に化け物にしてくれるな」
あ……複視の状態なのかな。
なんて、自己分析をしていると、頭に拳骨が落ちてきた。


