この着信音は秋斗さんかオーナー……。
「どっちだろう……」
思いながら、表示される名前は見ずに通話に応じた。
『若槻、翠葉ちゃんはっ!?』
通話相手は秋斗さん。
だが、よく状況がわからない。
「リィなら登校したそうですが?」
『血圧はいつもとそんなに変わらないんだけど、さっきから心拍が微妙な動きしてて――』
と、うろたえている状態がありありと伝わってくる。
パソコンを立ち上げると、確かに秋斗さんが言うような状態にあった。
「でも、学校ってことはこの時間教室か湊さんとこでしょ?」
『あ、そうなの? なら心配いらないかな……』
「何かあれば帰ってくるだろうし、そしたら連絡入れますよ」
『助かる……』
「で、俺、なんだかとっても冷静なんですよねぇ……」
『あ? ……あぁ、そうだな?』
「ねぇ、リィのことに気取られて俺のこと忘れてたでしょ?」
『……少しだけね』
「はいはい、少しだけ、ね。ま、蔵元さんから連絡くらいは入ってたんでしょうけど……」
『ま、そんなとこ』
「どっちだろう……」
思いながら、表示される名前は見ずに通話に応じた。
『若槻、翠葉ちゃんはっ!?』
通話相手は秋斗さん。
だが、よく状況がわからない。
「リィなら登校したそうですが?」
『血圧はいつもとそんなに変わらないんだけど、さっきから心拍が微妙な動きしてて――』
と、うろたえている状態がありありと伝わってくる。
パソコンを立ち上げると、確かに秋斗さんが言うような状態にあった。
「でも、学校ってことはこの時間教室か湊さんとこでしょ?」
『あ、そうなの? なら心配いらないかな……』
「何かあれば帰ってくるだろうし、そしたら連絡入れますよ」
『助かる……』
「で、俺、なんだかとっても冷静なんですよねぇ……」
『あ? ……あぁ、そうだな?』
「ねぇ、リィのことに気取られて俺のこと忘れてたでしょ?」
『……少しだけね』
「はいはい、少しだけ、ね。ま、蔵元さんから連絡くらいは入ってたんでしょうけど……」
『ま、そんなとこ』


