光のもとでⅠ

 翠葉が「え?」ともらせば、次々に声をかける。
「ほらー……やっぱりそうだよー」
 と、飛鳥が言えば、「どう、して……?」と困惑した顔で翠葉が尋ねた。
 佐野がため息混じりに話す。
「だって、こういう御園生を好きになったんだったら、御園生の意思を尊重しないと。……だろ?」
 私、このメンバーが本当に好き……。
「ほら、だから待たせておけばいいんだってば」
 私は思わず笑顔でそう口にしていた。
「あぁぁぁ……でもなぁ、恐怖感持っちゃってるのはなかなか拭えないよなぁ……。これは秋兄の失態だな」
「そこよね……。秋斗先生を怖いって思っているのだけでもどうにかできるといいんだけど」
「また少しずつ一から慣らすしかないんじゃない?」
 と、慎重に口にした佐野の言葉には妙な重みがあった。