光のもとでⅠ

 ……そこは私と同じ考えなの?
「ま、秋兄には酷っちゃ酷だけど、そうまでしても手に入れたいのなら我慢するのが筋だろ? それが本当の覚悟だと思うけど」
 と、首を捻る。
「でも、どうやら御園生は求められて困ってるっぽいよ」
 佐野が言うと、
「……なるほど。それで怖いにつながるわけね。でも、怖いのは行為のみでしょ?」
 翠葉はその問いかけに俯いてしまった。
「……まさか、秋兄そのものが怖かったりするの?」
 海斗が目を剥いて訊くと、翠葉は小さくコクリと頷いた。
 盛大なため息が三つ。
 私と佐野と飛鳥だ。
 海斗は問いかけた状態で固まっている。
 それはそうよね……。
 私と飛鳥だって驚いたもの。
「秋兄にそのまま伝えてみたら?」
 海斗が訊くものの、翠葉は顔も上げられなくなっていた。