光のもとでⅠ

「それは本人に訊かないとわからないわよ。……ね、今のその気持ちを秋斗先生に話すことはできないの?」
 それが一番手っ取り早いと思うのだけど、でも――この反応は無理って感じかしら……。
「あ――あのね、秋斗さんとこういう話をするのも怖いの」
「それじゃ前に進めないじゃん」
 間髪入れずに飛鳥が返す。
「それ、置く?」
 飛鳥が翠葉のグラスを指して訊けば、グラスを握りしめる力を少し強くして、
「ううん、何か持っているほうが落ち着くの」
 どれだけ不安を抱えているのかが丸わかりだ……。
「ま、なんにせよこのご時世、私たちの年で結婚まで考えて付き合ってる人なんて少ないわよ」
 これがひとつの答えとなってくれればいいけれど……。
「秋斗さんはね、結婚まで視野にいいれて付き合うことを考えていて、でも、私にはそれができなくて……。なんていうか、覚悟ができている人とできてない人……? それでいいのかなって……。覚悟できているからこそ性行為まで求められているとして、覚悟できていない私は受け入れられないっていうか――怖い」
 なるほどね……。