「秋斗お兄ちゃんだーーー!」
入り口脇の部屋から出てきた拓斗が足に抱きつく。
拓斗、ちょっと悪い。今はかまってあげられる余裕がないんだ。
「タクっ、大人の話があるの。大切なお話だから、タクはお風呂に入ってきちゃいなさい」
「えーーー、ママずるいよぉ……」
拓斗に聞かせたくない話、か……。
なんの話かはわからないけど、今はぶーたれている拓斗をなだめるほうが先。
「拓斗、誕生日プレゼントに拓斗だけのゲームを作ってあげるよ。だから今は美波さんの言うことを聞いてお風呂に入っておいで」
拓斗はキラキラと目を輝かせ、
「うんっ! わかった、ぼくお風呂に入ってくるね。お兄ちゃん、絶対だよ? 絶対絶対約束だからね!?」
拓斗は押せるだけの念を押して、バスルームへと駆けていった。
その素直なところが海斗の小さい頃とかぶって見えた。
「悪いわね。とりあえずリビングへ」
廊下の先に促され、
「今日、何かありましたか?」
キッチンにいる美波さんにカウンターから声をかける。
入り口脇の部屋から出てきた拓斗が足に抱きつく。
拓斗、ちょっと悪い。今はかまってあげられる余裕がないんだ。
「タクっ、大人の話があるの。大切なお話だから、タクはお風呂に入ってきちゃいなさい」
「えーーー、ママずるいよぉ……」
拓斗に聞かせたくない話、か……。
なんの話かはわからないけど、今はぶーたれている拓斗をなだめるほうが先。
「拓斗、誕生日プレゼントに拓斗だけのゲームを作ってあげるよ。だから今は美波さんの言うことを聞いてお風呂に入っておいで」
拓斗はキラキラと目を輝かせ、
「うんっ! わかった、ぼくお風呂に入ってくるね。お兄ちゃん、絶対だよ? 絶対絶対約束だからね!?」
拓斗は押せるだけの念を押して、バスルームへと駆けていった。
その素直なところが海斗の小さい頃とかぶって見えた。
「悪いわね。とりあえずリビングへ」
廊下の先に促され、
「今日、何かありましたか?」
キッチンにいる美波さんにカウンターから声をかける。


