『翠葉の首にキスマーク付けたって? 今朝、この目でしっかり拝んできちゃったわよ』
マンションに戻るまでもなく、湊ちゃんがすべてを教えてくれそうだ。
『ちょっと、秋斗聞いてるのっ!?』
「……聞いてる。あのさ、昨日の夜、何があったのか知ってる?」
『楓から聞いた』
「何があったのかな」
『緊張型頭痛。首と背中の筋肉がえらい硬直してて、そこからきた頭痛』
「片頭痛みたいなもの?」
『ま、痛みの種類としては似てるわね。対処法は少し異なるけど』
「対処って……?」
『点滴で筋弛緩剤を血中に入れたのよ。私が救急のヘルプに入っていて、楓が夜勤だったら間違いなく病院に運ばれてきていたでしょうよ』
つまりは、医師の処置が必要な状態だった、ということ……。
『秋斗、あんたもつらいでしょうけど、今の翠葉にはキスマークですら刺激にしかならないのよ』
「……そうみたい」
『……秋斗?』
「ちゃんと聞いてる」
マンションに戻るまでもなく、湊ちゃんがすべてを教えてくれそうだ。
『ちょっと、秋斗聞いてるのっ!?』
「……聞いてる。あのさ、昨日の夜、何があったのか知ってる?」
『楓から聞いた』
「何があったのかな」
『緊張型頭痛。首と背中の筋肉がえらい硬直してて、そこからきた頭痛』
「片頭痛みたいなもの?」
『ま、痛みの種類としては似てるわね。対処法は少し異なるけど』
「対処って……?」
『点滴で筋弛緩剤を血中に入れたのよ。私が救急のヘルプに入っていて、楓が夜勤だったら間違いなく病院に運ばれてきていたでしょうよ』
つまりは、医師の処置が必要な状態だった、ということ……。
『秋斗、あんたもつらいでしょうけど、今の翠葉にはキスマークですら刺激にしかならないのよ』
「……そうみたい」
『……秋斗?』
「ちゃんと聞いてる」


