海斗には俺が使っていた問題集からピックアップしたものを解かせればいい。
翠には要点と見落としがちな部分を織り交ぜた問題集で対応できるだろうか。
必要事項を紙にメモり、パソコンのソフトを立ち上げた。
翠と海斗のテスト問題を作り始めて二時間半がたち、ふと携帯に目をやった。
携帯はすでに日付が変わったことを伝えており、その下の数値にはあり得ない数字が並んでいた。
「百二十四の八十八って何……」
俺は携帯を手に姉さんの家を飛び出した。
エレベーターの到着を待つのももどかしく、階段で九階へ下りる。
表通路から御園生さんの部屋に電気が点いているのは確認ができた。
御園生さんが起きているなら、鍵は指紋認証と暗証番号で開くはず。
しかし、なぜ翠の部屋には電気が点いていないのだろうか……。
疑問に思いながら、玄関のドアを開けるとすぐに翠の部屋のドアを開けた。
そこには、ベッドの上で蹲っている翠がいた。
すぐさまベッドに近寄り声をかける。
「翠、どこが痛い?」
「頭……」
翠は涙を流しながら答えた。
翠には要点と見落としがちな部分を織り交ぜた問題集で対応できるだろうか。
必要事項を紙にメモり、パソコンのソフトを立ち上げた。
翠と海斗のテスト問題を作り始めて二時間半がたち、ふと携帯に目をやった。
携帯はすでに日付が変わったことを伝えており、その下の数値にはあり得ない数字が並んでいた。
「百二十四の八十八って何……」
俺は携帯を手に姉さんの家を飛び出した。
エレベーターの到着を待つのももどかしく、階段で九階へ下りる。
表通路から御園生さんの部屋に電気が点いているのは確認ができた。
御園生さんが起きているなら、鍵は指紋認証と暗証番号で開くはず。
しかし、なぜ翠の部屋には電気が点いていないのだろうか……。
疑問に思いながら、玄関のドアを開けるとすぐに翠の部屋のドアを開けた。
そこには、ベッドの上で蹲っている翠がいた。
すぐさまベッドに近寄り声をかける。
「翠、どこが痛い?」
「頭……」
翠は涙を流しながら答えた。


