教室の机の上、机の中にもすでにいくつかの包みが入っていた。それらを取り出しては教卓の上に積み上げる。
「げっ……優太が言ってたのマジだったんだ!?」
「ま、なんていうか……目の当たりにしないと信じがたいよな」
「でも、あの教卓の上に積まれたもの、先生どうするんだろ?」
「去年は気づかないふりして授業してたって」
「えええっ!? だって気づかないふりするにしても限度があるでしょ?」
「それはそれ……っていうか、司の逆鱗に触れるのが怖いだけだと思う」
「いや、それにしたって……司、鬼だわ」
「おふたりさん、そこまでにしたって……。それ以上この会話すると司の不機嫌マックスで、司の前の席の俺が泣きたくなるから」
 嵐と優太の会話を止めたのはケンだった。