「ただいまぁ」 「おかえりー」 リビングのほうから夏子さんの元気な声が聞こえてきた。 夏子さんはお兄ちゃんの奥さん。 すっごく元気で明るくて優しい。 「夏子さんお腹すいたぁ」 そう言いながらリビングのドアを開けるとお兄ちゃんも弟のさっちんもいた。 「うさぎ遅い。今日は早いんじゃなかったのか?」 「にゃはは……ごめんくさい」 「うさ姉早く座れよ、腹減った」 「はぁい」 わたしは鞄をソファーにほおりなげて急いで席についた。