私の場合、それは、結婚して初めての年末年始。


小さな小さな新しい命は、まだ私のお腹に宿ったばかりで
その存在は明らかになっていなかった。



私は旦那さんの実家で40度の高熱にうなされていた。

心配して薬を出してくれるお義母さん。



いつもの私なら間違いなく飲んでいた薬。

でも、飲んではいけない気がした。


何の確信も持てない状況で、みんなが私の体を心配してくれている状況で。

それでも、飲んではいけない気がしたんだ。


休日の救急で診てもらったけれど、妊娠初期すぎるとまだ結果は出ない。

分からないなら薬を飲めと言われても、私には飲めなかった。

(結局、漢方薬を処方してもらったんだけど。)




それが最初。


私が「母」になった時。