次の日の朝、普通通りに家を出た。


「おはよ」

「あっおっおはっよう」


そして普通通りにあいさつ…






…とはいかなかったけど。


「昨日はごめん。なぎさを不安な気持ちにさせて。」

「ううん。大丈夫だよ。それより、健斗こそっどうなった?」


そういうと健斗はちょっと顔をしかめた。


「あっごっごめん。言いたくなかったらいいよ。」

「いや、俺が見せたんだし。」


私は歩きながら空を見上げた。

雲ひとつない空

青しかない空

私たちの気持ちは知らん顔の空