大好きな君へ。



そうとだけ書いてあった。

私は健斗に携帯を返し、ちらっと健斗の顔を覗いた。

やっぱさっきの顔と変わってない。

私たちは沈黙のまま長い時間を過ごした。

いや、ほんの数十秒だったかもしれない。

急に健斗が口を開いた。


「なぎさ、帰ってくれ。俺から誘ったのにごめん。」

「えっ?あぁ…うん。あっ明日学校来る…よ、ね?」

「うん。…たぶん。」

「わかった。じゃあ。」


私は静かに部屋を出た。

階段を下りると健斗のお母さんがいて声をかけてくれたけど会釈だけして健斗の家を後にした。