「気づいてなかったら今頃倒れてるよ。」

とは、言わなかった。

しかもけっこう気づくの遅かったしね?

で、彼の正体は…

小さい時病院学校で出会ったあの男の子が

いまここにいる“彼”。

そして…。


「あっ朝はごめんねー!怪我しなかったぁ?」

「あーうん。健斗くんこそ…?」

「俺も大丈夫。」


そう、朝ぶつかったのも“彼”である。