笑われ続けて机を見ていたら
隣でガタンといすが動いた。

「あっ」

今度は誰にも聞こえないような小さい声で言った。


「初めまして。佐藤健斗です。よろしくお願いします。」


にこっと笑った彼の笑顔にノックアウトされそうになった。

あぶなー。ってか、

気づいてよ。私から言ったらなんか恥ずかしいんだけど。


「こんにちは。平なぎさです。久しぶりだねっ健斗くん!」


私は彼にまけじと笑顔で言った。



あれ?



もしや気づいてない。とか?



これで気づかなかったら1発お腹に……――――――――――。



「えっもしかして……なぎさっ…ちゃん?」

「あー良かったぁー気づいってもらえて。

覚えてくれてたんだね!健斗くん!」