ヴァンタン

「パパ、あれは本物の魔法の鏡だったようね」

私が言うとパパは頷いた。


「だから言ったろ」
パパは自慢気だった。


「でもだから、こんな目にあった」
パパは足かせをに目をやった。


「其処の骸骨誰だと思う。何とあの有名な大海賊キャプテンバッド様なんだ」

こんな目にあったと言いながらも、パパは自慢気だった。

私は思わず笑っていた。


パパは少しふてくされたように私を見た。


「だってパパ、なんだか嬉しそうなんだもん」

私はもう一度パパの腰にすがりついた。