ヴァンタン

何時もチビのしていたリボンを見て、私だと気付いてくれて……


「やっぱり助けに来てくれたのか……」
感慨深気に言ったパパ。

私はただ頷いた。


――やっぱりと言った……


――この冒険は仕組まれていたのか?




母から携帯を受け取って二階に行く途中 ……

思い出しかけた数々の出来事。


そしてベッドでポニーテールを見た時、このリボンで何かを感じた。


――全てはパパとの再会の為だった……

私は改めて、パパを見詰めた。