ヴァンタン

「パパ!」
小さな声で……

それでも精一杯の大きな声で……


「パパ!」
今度はもう少し大きな声を出した。


私が誰だか解らないといけないので、ポニーテールにさっき飾ったリボンを見せた。


振り向いたパパの顔が泣いていた……

「パパ!」
私はもう一度、今度は脇腹に取りすがった。