ヴァンタン

船長だったパパは、やはり操舵室に閉じ込められていた。
驚いた事に傍にはキャプテンバッドと思われる骸骨があった。


――ん? と言う事はパパも……?

私は自分の考えが怖くなり頭を振りながら、恐る恐るパパに近付いた。


パパは足かせをさせられていた。




――パパ!
本当は叫びたかった。

後ろ姿のパパは椅子に腰を降ろしたまま、操縦させられていた。