脱衣場で私はとりあえず服を脱いだ。
フェイスタオルに携帯を隠し、浴室のドアを開ける。
それを風呂蓋の上へ置き、バスタブに体を沈めた。
ラベンダー色のタイルに、エンジ色のコーナーラックがはえる。
其処にある鏡に、小さなクロスのペンダントを指に絡めながら携帯を開ける自分が写る。
――あっ、今何かを思い出した。
――でも、それって何?
私は解らず、鏡に写る自分を見詰めた。
このペンダント、何時も肌身離さずに此処にある。
何故なのか自分でも良く知らない。
だけど、御守りのような存在になっているのは確かだった。
一体何時から此処に……?
何故かふとそう思った。
フェイスタオルに携帯を隠し、浴室のドアを開ける。
それを風呂蓋の上へ置き、バスタブに体を沈めた。
ラベンダー色のタイルに、エンジ色のコーナーラックがはえる。
其処にある鏡に、小さなクロスのペンダントを指に絡めながら携帯を開ける自分が写る。
――あっ、今何かを思い出した。
――でも、それって何?
私は解らず、鏡に写る自分を見詰めた。
このペンダント、何時も肌身離さずに此処にある。
何故なのか自分でも良く知らない。
だけど、御守りのような存在になっているのは確かだった。
一体何時から此処に……?
何故かふとそう思った。


