ヴァンタン

 『あっそう言えば、時間言ってなかったね』


「私達何を話していたんだろうね」
私は頭の中でアレコレ整理してみた。
でも結局答えはなかった。

くだらない話と母は言う。

でも私達にとっては大事な話なのだ。

例え、話の終えた後何も内容を覚えてなくても……


『確か、夜七時に予約したと聞いたけど』


「あ、ありがとう。必ず行から、メグとベスによろしくね」
私は電源を切ろうとした。

でも、雅が又話出す。
邪険にする訳いかなくて、私も又話出す。

傍では母の膨れ顔。

私はいたたまれなくなって電源をそのままにしてやっと携帯を畳んだ。