ヴァンタン

次々と襲ってくる骸骨。
立ち向かいながら私が見たのは、妙に楽しそうなチビだった。


玩具かマリオットとでも思っているのか……

巧みな剣さばきで私を唖然とさせる。


――でも、上手い!

もし両手が自由に使えていたら、拍手喝采をおくっただろう。


私もチビに負けまいとサーベルを構えた。




「マルシェ!」
前へ前へとチビが強気で行く。


「ロンペ!」
パパも叫んでいた。


「後ろへ下がって間合いをみるのも大事な事だ!」

私とチビは目配せをしながら、徐々に戦い易い場所に移動していた。