ヴァンタン

「人差し指の第一関節と親指の腹でヒルトの後端部を手のひらの窪みに当てる」

パパに受けた指導を思い出しながら、自分自身に言い聞かせる。

――ヒルト……?


――えーと、確かグリップの事だったな。


「えーと、残る三本の指はヒルトの横に軽く添える」

頭の中で整理しながら、口に出してみる。


「えーと確か、グリップの形に添わせるベルギアンってのもあったな」

手をとり教えてくれたパパの手の温もりを思い出す。


――パパの為に!

私はサーベルを骸骨に向けた。