ヴァンタン

真剣の練習用として開発されたフェンシング。
パパの滞在期間中、良く試合も応援しに行っていた。

サーベルを見ていると、思い出が蘇ってくる。


鋭く研ぎすまされていたであろう剣先は錆ていた。

それでも骸骨相手なら問題ないと思った。




あの日と同じように……
パパに初めて教えて貰ったように……
フレンチに握る。


――フレンチ!?


――ああ、やっぱり。

私は少しずつ思い出していた。