ヴァンタン

それは雅からのメールだった。


『ウチの兄知らない?』


――何だ!?


――ウチの兄?
……って雅に兄弟が居たの?




『此処には居ないよ』
とりあえずそう返した。


――雅にお兄さん!?


――そんな人居たかな?