ヴァンタン

イヤな時間が流れる。


「それは……乙女の鮮血を鏡に注ぐ……。っていう事だった」


「乙女の鮮血!?」

驚き声と共に、私はチビと顔を見合わせた。


「えーっ、どっちの血?」

そう。
二人共乙女だった。


――そうかだから……
私は女子会で……

――だから乙女のままだったのか?