ヴァンタン

私は泣いていた。
自分が情けなかった。
母の傍に居ながら、何も気付かす笑っていた。


何時も母の傍にいた。
パパの記憶のない私は、他の家族の事も知らず……

母に甘え続けた。


何も知らず、何も考えず、それが当たり前だと思っていた。