ヴァンタン

言えなかった。
言える筈がなかった。


私達の女子会は若草物語の会で、私がエイミーと呼ばれているなんて。

ジョーだけではなかった。
むしろ私だった。
母が名付けたいと思っていた名前を名乗っていたなんて……


――私ってなんて罪作りなんだろう。