でも、言いながらほくそ笑んでいた。
なぜなら、中学校は全然違うどころか、無いからだ。
自分は中学校のころ猫をかぶっていないし問題児だから、調べられたら困る。
有来の番だ、中学校のこと気づいていて欲しい。
「俺の名前は川崎有来で出身は、成信こと成と同じ月翔中学校や。好きなスポーツはバスケ。友達いっぱい欲しぃんや、だからじゃんじゃん声かけてくで。頼むな。」
流石ゆうきだ、伊達に長年居るわけじゃない。
たくさん聞きながらメモしていく。
なげぇし。
しばらくしてから自己紹介が終わった。
「よし、入学式だから廊下に3列で並べ。あと、一条は話がある」
多分、新入生代表挨拶のことだろう。
みんなぞろぞろと廊下へ出ていく流れに乗って先生のどころへ向かう。
「一条、新入生代表の挨拶は考えてきただろうな。返事をしっかりしてお辞儀は45度、来客席・教員席の順に挨拶。いいな。」
いわれなくても知っている。
