ゆうきを部屋から追い出してから、散らかっているものを整理する。
鞄ないし。
「ゆうき、鞄は?」
階段の上から叫ぶと、
「あ、やべ、送った。」
ふざけんな。
「でも成のキャリーバック半分でたりるだろ?」
確かに足りる、むしろ余裕。
いつも余裕を残しておくのに、ゆうきがその半分を埋める。
顔と性格の凸凹が組み合わさって、ゆうきとの関係がとれているのだろう。
ゆうきの小さい荷物を詰めて、忘れ物がないか確認して財布を持つ。
ゆうきはいつもジーンズのヒップポケットに財布を入れるから。
「準備できたか?」
「いかにも、俺が待ってました風に言ってんじゃねーよ。」
