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「仲木さーん」



いつものように呼ばれる名字。
親しい人物が居ないから、誰も私を“留衣”とは呼ばない。



……皆、只の他人。もう慣れた。
友達じゃない、上辺だけの関係。

今時、当たり前のことでしょう?



だから私もどーでも良い。
その方が楽でしょう?



−−−愛だとか、友情だとか、同情だとか。


そんな生温いモノ、私はいらない。




白く、綺麗に澄んでいるのは、空だけ。


神々しく光り続けているのはきっと……一時の夢−−−。