−−−早朝、7時。


あたしはいつものように電車通学。

でも、いつものような元気らしい元気も湧いてこない。


……こういう時ってどうすると良いんだっけ。
元気を強調して、「エヘッ、元気だぜえぇー」と言えば良かっただろうか。


……まあ、面倒だからやらないけども。



「仲木、おはよう」


……気付かなかったというべきか。


背後から、あの忌ま忌ましい男の声。
思わず振り返ると、笑顔貼付け先生がいた。



「……お、おはようございます」


にこやかに笑みを浮かべ、挨拶。

先生は少し苦い顔をして、あたしを見る。



「……どうしたんですか?」


気付いたら、そう尋ねてしまっていた。