「う゛ぅぅ。」



経験はしたことないけど、二日酔いのような頭痛が私を襲った。



(なに!?っていうか、ここどこ…?たしかわたし…サボろうと思ってベッドに横たわって…)





不思議に思いながら辺りを見回すと、
大きな壁?なんか焦げているようで茶色くなっている。

向こうには長い棒のついた丸い…


…と、いうか…あれ?

どっかで見たことある…



『…!!!』


「フライパン…?
……あれは、やかん??」


え?



フライパンは水を注げば高級ホテルのプールにも負けないほどの広さもある。


やかんは注ぎ口は人食いザメの口ような大きな洞窟になっている。


私の前に立ちはだかる大きな壁…
と、いうか巨大な調理器具?


もう訳がわからなかった。



まさに“ここはどこ?私は誰?”状態だった。




「…!」




やかんの隅に何かの影が浮かんだ。




「だ…誰!?」