ミックス・コーヒー

「じゃあ、少々お待ちください」
 優哉はそういうと、カウンターの裏側で何やら準備をし始めた。

「がんばれー! 優哉ー!」

 シゲの、無駄にデカイ声援が小さな店内に響き渡った。





 ……あの頃も。

 25年経った今も。



 コーヒーの香ばしい香りと。

 あたたかい空気と。

 ゆったりとした時間と。 

 溢れる笑顔。



 何も、何も変わらぬまま。

 また新しい今日が生まれ、流れていく。
 




     <完>