ミックス・コーヒー

「み、美葉ちゃん……」

 河内の体が震えだす。

「やめろ……俺を見るな!!」

 

 ずっと、その瞳から目を逸らしていた。
 自分にとって、何よりも恐ろしい、悲痛なものになることをわかっていたから。



「見るなああ!!」



 それは暗闇に、響き、歪み、消える。