「ミクリ、自分をそんなに責めないで。確かにあの頃は辛かったけど……でも私、今は幸せだよ。本当なら、まだそういうふうに思えない状況かもしれないけど」
ミクリの耳元で、美葉が優しく語り掛ける。
「ここに、みんなと一緒にいれることがとっても嬉しくて、幸せなんだよ」
ミクリが涙を拭きながら顔を上げる。
二人の視線が、吸い付くように重なり合う。
「自分でも不思議に思うんだけど、私、あんなにお父さんとエリカさんのことイヤだったのに、今は二人が死んじゃって良い思いは全くしない。逆に、二人が殺されたんならその犯人を許せない。たぶん……みんなに出会えたから、私もそういうふうに思えるようになったのかな」
あの頃があったから、今があるのだと、美葉は心から思えるようになっていた。
ミクリの耳元で、美葉が優しく語り掛ける。
「ここに、みんなと一緒にいれることがとっても嬉しくて、幸せなんだよ」
ミクリが涙を拭きながら顔を上げる。
二人の視線が、吸い付くように重なり合う。
「自分でも不思議に思うんだけど、私、あんなにお父さんとエリカさんのことイヤだったのに、今は二人が死んじゃって良い思いは全くしない。逆に、二人が殺されたんならその犯人を許せない。たぶん……みんなに出会えたから、私もそういうふうに思えるようになったのかな」
あの頃があったから、今があるのだと、美葉は心から思えるようになっていた。

