③
「そんな……じゃあ、一年前に家に行った時、美葉は閉じ込められてたの?」
みるみるうちにミクリの表情は崩れていき、あっという間に涙が溢れ出した。
「どうして……お父さん、そんなふうになっちゃってたの」
床に座り込んでしまったミクリの隣に、美葉がしゃがみ込む。
「ミクリ、ごめんね。隠してたわけじゃなかったんだけど」
美葉はそう言いながら、ミクリの肩に手を乗せようとした。
だが、それより早くミクリの腕が美葉を抱きしめていた。
「こっちこそ、ごめんね、美葉。気づいてあげれなくって。そっか、どおりであの時、お父さんの様子が変だと思ったんだ」
……あたしが思ってたよりも、ずっとずっと苦しい思いをしてたんだね……。
ミクリの声はだんだんと細くなり、最後の方は小さな悲鳴のようにも聞こえた。
そんなミクリを、美葉は強く抱きしめ返した。
「そんな……じゃあ、一年前に家に行った時、美葉は閉じ込められてたの?」
みるみるうちにミクリの表情は崩れていき、あっという間に涙が溢れ出した。
「どうして……お父さん、そんなふうになっちゃってたの」
床に座り込んでしまったミクリの隣に、美葉がしゃがみ込む。
「ミクリ、ごめんね。隠してたわけじゃなかったんだけど」
美葉はそう言いながら、ミクリの肩に手を乗せようとした。
だが、それより早くミクリの腕が美葉を抱きしめていた。
「こっちこそ、ごめんね、美葉。気づいてあげれなくって。そっか、どおりであの時、お父さんの様子が変だと思ったんだ」
……あたしが思ってたよりも、ずっとずっと苦しい思いをしてたんだね……。
ミクリの声はだんだんと細くなり、最後の方は小さな悲鳴のようにも聞こえた。
そんなミクリを、美葉は強く抱きしめ返した。

