ミックス・コーヒー

   ③

 それから、さらに二日が経った。

 テレビの収録を終えたミクリが、マネージャーに送られ、自分のマンションへと帰ってきた。

 部屋に戻り電気を点ける。
 時計を見ると0時を回ろうとしていた。


 ……たまには、ちゃんと自炊でもしよっかな。


 尚樹と出会い、衝撃を受けたミクリは<料理>というものに興味を示し始めていた。


 よし、カルボナーラっぽい物を作ろう。
 それで、もしおいしく出来たら、尚樹くんに食べてもらったりなんかして!