②

 喫茶店は、今日は定休日だ。
 
 尚樹は、アパートで(少し多めの)一人分の朝食を作っていた。

「……あ」
 牛乳がきれている。
 朝は牛乳を飲まないとなんとなく調子が出ない。……らしい、尚樹。

 アパートの向かいのコンビニに、牛乳を買いに行くことにした。


 
 コンビニに着くと、見覚えのある人物を発見した。

 ミクリだった。

 一本に束ねた髪に、メガネ。そして、どうやらスッピンのようだ。

 でも、尚樹にはすぐに彼女だとわかった。